朝、玄関にトマト、キュウリが置いてある。
また父が置いて行ったのだ。
認知症を患っていた父は朝の散歩が日課だった。
散歩道は道路ではなく人様の畑を通るのです。
その途中でトマトとキュウリを黙って頂いて来る。
家に持ち帰ると母に烈火の如く怒られるので私の家にそっと置いて行くようになった。
(なぜトマトとキュウリを取ってくるの)と聞くと「この子たちが連れて行ってくれ」と言うから連れて来たと話す。
こんな思で持ってきていたことは想像もしていなかったが、理由があっての行動だった。
認知症になっても感情とプライドは生きている限り持ち続けるということに気づかされた。
父が亡くなり10数年たつが夏になると思い出される…
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